匙ノ咒[翻译]

作曲・作詞・編曲:r-906
歌:初音ミク(vocal) 狐子、星界(chorus)

日本語

烏が住む海辺のお邸で働くメイド “碧”。
新しく入った同僚の “紅” と共に
涸れた井戸の怪談や秘密のお部屋、
邸に伝わる “おまじない” など、
不思議なできごとに翻弄されつつも、
それなりに楽しく暮らしていました。
最近呂律の回らなさや手足の震えなどで
粗相が増えていることに悩んでいる “碧”。
そこへお客様のひとりとして迎えていた
盲目の少女がやってきてこう告げるのでした。

「ここに居てはいけないわ」

とある街外れ
海辺のお邸で
烏がわらっていました
わらっていました

それは終わりの始まり

辛くも流れて着いて
わたしもわらっていました

と思っていました

グラスをひとつ割ってしまえば
おまじないをひと匙

なかったことにしないで
紅い髪のあなたの手
梳かした月の影
蕩けていく手脚を

霧の笛と啜り泣き
砕ける波
耳を塞いだら
「今日もおやすみよ」

「ああ、なんて可愛らしいの」

舌が回らない
歩けやしない
手も握れない
塵箱から悲鳴
提燈に百足
そこにいるの誰
やめて話しかけないで
来ないで
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ

お留守の間
あなたが唆すから
二階の秘密のお部屋
ああ、お生憎様
鍵は要らないの

ひやりと重たい扉
あなたが唆すから
もう後には戻れないわ

みんなが見下ろしていた

ナカッタコトニナッタコトモ
ナカッタコトニナッテシマウ

ここに居てはいけないわ

なかったことにしないで
溢れんばかりのおまじない
どうか気付かないで
痺れていく手脚を

なかったことにしないで
どうか起きて来ないで
ぎゅっと耳を塞いで

よかった起きて来ないね
烏が死んだわ
振り向いても独りきり
あなたが居たはずなのに

痺れる手が答を指で差して
ああ!わたし気付いちゃった
今逢いにゆくわ

ひと匙のおまじないを

なかったことにしないで!

いつもの様にあなたがわたしを起こす
ああ、なんて可愛らしいの

简体中文

在“乌鸦”栖息的海边宅邸里工作的女仆“碧”
与新来的同事“红”一起
无论是井水枯竭的怪谈,秘密房间,
还是宅邸里口耳相传的“咒语”,
尽管被这些奇异事件所玩弄,
她们依然过着还算愉快的日子。
最近,“碧”的口齿变得模糊不清,手脚也开始颤抖,
她因自己愈发频繁出错而困扰不已。
而在这时,一位作为客人被迎入宅邸的,
盲眼少女来到她面前如此说道。

“不可以再待在这里了”

在某处郊外的
某座临海的宅邸边
乌鸦在笑
他们纷纷在笑

而那便是终结的开始

历经艰辛漂泊至此
我也在笑

——又或只是我如此以为。

若是摔碎一盏酒杯
便再服下一勺咒语

请不要当作未曾发生
无论是红发的你的手
轻轻梳开的月影
还是那逐渐消散的手脚

雾中笛鸣、啜泣声
还有那碎裂的浪花
捂上双耳之后
“今天也做个好梦吧”

“啊啊,真是好可爱呢”

舌头不听使唤
迈不开步伐
手也无法攥紧
垃圾箱中传来悲鸣
提灯上趴着蜈蚣
在那里的是谁
快停下,别和我说话
不要过来
不要不要不要不要不要不要不要不要

留下看家时
因你的怂恿
去往了二楼的秘密房间
啊啊,真不凑巧
这里并不需要钥匙

推开冰冷厚重的门扉
因你的怂恿
我已无法回头

大家都在俯视着我

就连当作未曾发生一事
最后也被忘得一干二净

不可以再待在这里了

请不要当作未曾发生
那满溢而出的咒语
请不要注意到
这逐渐麻痹的手脚

请不要当作未曾发生
请不要再醒来
紧紧地捂上双耳

太好了你再没醒来呢
乌鸦已经死去了
就算回首望去也只剩独自一人
明明你曾在我身边

用这麻痹的手指向答案
啊啊!我终于注意到了
这就去与你相会

这一勺中的咒语

请不要当作未曾发生!

和往常一样,你将我叫醒
啊啊,真是好可爱呢